[日米貿易摩擦] 日本、次代の芽を摘む。トロン計画の挫折 |
TRONプロジェクトとは ビルゲイツ VS 板村健 TRON問題と日米通商摩擦について 1987年、東京大学の坂村健教授が提唱したBTRONと呼ばれるOSを、文部省は1989年から導入予定だった教育用パソコンの標準規格として採用することを決定した。翌1988年には試作機が完成*12、BTRONを搭載した教育用パソコンの導入計画は順調に進んでいるかのように見えた。 しかし、1989年4月27日、米国のUSTRが発表したNTE(外国貿易障壁報告書)において、TRONは貿易障壁の対象項目として挙げられた。米国にはTRONが将来的に日本市場を席巻し、自国のOSが競争力を弱める可能性があるとの危機感があった。NTEではBTRONの教育用パソコンへの採用に関し、日本政府がTRONの開発に協力することは政府の市場への介入だと批判した。結局、スーパー301条の適用対象からは除外されたものの、文部省は結局BTRONの教育パソコンへの採用を断念*16、BTRONの開発は頓挫することとなった。 トロン協会 |
by hilng
| 2009-05-24 10:20
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