<疑惑の土地取引>日野自動車古河工場用地 3. |
2009.03.06 : 平成21年第1回定例会(第6号) 本文 6 : ◯橋本知事 -------------------------------------------------------------------------------- ◯橋本知事 高橋靖議員の御質問にお答えいたします。 (中略) 次に,開発公社の企業誘致に係る土地取得のあり方と,これまでの経緯及び今後の誘致見通しについてお答えいたします。 まず,企業誘致に当たりましては,誘致交渉に悪影響を及ぼさない範囲で県民や議会に対し経緯等を説明するべきであるとの御指摘はまことにごもっともであり,私どもとしてもできるだけそういう方向で進めていきたいと考えているところであります。しかしながら,今回の例でいいますと,企業からは,親会社や従業員,関連企業,さらには地元の都や市などへの説明が済んでいないこと,あるいは,株式市場への影響などを考えて,情報が絶対に外に漏れないように極めて強く要請されていたところであります。 したがって,日野自動車自身による1月16日の進出意向表明まで具体的な御説明ができなかったことにつきましては,御理解をいただきたいと存じます。 誘致活動に係るこれまでの経緯とのお尋ねでございますが,日野自動車の誘致活動は平成18年9月以来行ってきたところでございまして,私自身,何度も本社を訪ね,社長や担当役員にお会いをしております。当初は,県の既存の工業団地などをいろいろ紹介させていただきました。しかしながら,50ヘクタール以上の一団の土地であること,あるいは土地の形状や交通等の条件から,結局,県有地では希望に合った土地は見つからず,古河市の名崎無線送信所跡地が条件に合うので,公共によりその土地を整備してくれるなら進出を検討したいとの意向が示されました。 トラック製造業は今後高い成長が期待でき,関連企業のすそ野が広い産業であり,そのトップメーカーが進出するとなれば議員御指摘のように大規模な投資や雇用効果が見込まれ,さらには,従業員の移転や家族の消費などによる経済効果も含めれば極めて大きな波及効果がありますので,県としては,名崎地区に絞って誘致を進めてまいりました。 その結果,昨年3月になりまして,日野自動車のほうから新工場の建設候補地は名崎地区に絞ったという話をいただきましたので,開発公社と相談を進め,用地の取得などをお願いした次第であります。 その後,同社においては,中長期の生産計画とあわせて新工場の建設について検討,協議を進めてこられたところであり,私どもといたしましては,昨年9月ごろ,あるいは遅くとも12月ごろまでには予約契約を締結してくれるよう強く要望してきたところですが,9月以降の急速な景気悪化などもあって延び延びになり,本年1月の日野自動車社長の記者会見での発表となったところであります。 今後の誘致見通しでありますが,企業からは,現下の厳しい経済状況により,新工場建設,稼働の時期決定までにはまだ時間がかかるが,一方で,世界販売20万台計画達成には国内の生産能力の拡大が不可欠であり,トラックの需要は景気回復の最初の段階で持ち直す。その場合,すぐに新工場が必要になってくる,との説明を受けているところであります。 また,本県への決定までには幾つもの県から誘致話があったと聞いておりますが,社内で十分検討した上,同社の現在の3つの工場や関連企業との位置関係などからこの地域を選定したものであり,同社幹部からは,他の地域に進出するといったことは絶対ない,ぜひともこの土地で新たな事業展開をしていきたいという強い決意を伺っているところであります。 したがいまして,私どもといたしましては,進出については何ら心配をしておらず,一日も早く工場建設が始まり,稼働できるよう,必要な手続や造成工事などを進めてまいる所存でございます。 -------------------------------------------------------------------------------- |
by hilng
| 2010-01-31 11:03
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